Tree of Savior探索記-2-
希望を抱く僕を待ち受けていたのは全チャンネル人数1桁の洗礼だった。
いや、いいじゃないか。
過疎ってても自分が楽しめればいいんだ。
大丈夫、少しはプレイしてる人もいる。
夜になれば人口も増えるはず。
仲間が欲しくなったら探せばいいんだ。
そう自分に言い聞かせてキャラクターを作成する。
職業はソードマンにした。
いつかドラグーンになって槍をブンブン振り回すんだ。
順調に成長する槍マン。
そうそう、このゲーム、ボスが攻撃する場所が赤く光るんですよ。
操作も簡単だから攻撃なんてちょちょいと避けられます。
可愛いグラフィックも相まって、初めてのネットゲームにはいいかもね。
過疎ってなければな!!
でもまぁ、友達とか誘って一緒にやる分にはそれでもいいのかもしれない。
久々にやって気づいたけど、なんかレベル上がりやすくなってるみたいだし。
敵の経験値増えたのかな?
その点では復帰を考えてる方にもいいかもしれない。
あれよあれよという間にR2になれた。
ステータスはもちろん男らしく"力"に全振りだ。
R2ではペルタストを選択した。
攻撃面は心許ないが、盾を使ったスキルで防御面を強化できる。(男らしさはどこへ?)
正直ビルドとかはまともに考えていない。
僕はただ槍を振りたいだけなのだ。だから槍マンという名前にしたのだ。
道中ずっと感じていたことだが、首都について確信した。
このゲーム、人がいない。
おや?中央に行くと大勢の人で賑わっているぞ?
露店だった。
※中身がいない状態。ログアウト中でも露店が出せるんです。
やっぱり首都も過疎っている。
露店商に紛れてしばらく様子を伺っているとちらほらと動くプレイヤーが見えた。
良かった、ゼロではないようだ。
どうでもいいけど何故か中央付近に行くと画面が揺れる。
首都で地震でも起きているのだろうか。
それとも僕のPCが露店の多さに悲鳴を上げているのだろうか。
もしそうじゃないのなら早急に対応してほしい。切実に。
次回へ続く。